1985年7月中旬、Sunnyは私にAipa Stingerを紹介してくれました。彼とShmooは、Gunston 500に参加するためにBenのStingerに乗る数ヶ月前から乗っていたのです。

その頃私はT&Cハワイのライセンスを持っていて、サニーは私の家に滞在していました。彼がボードバッグからボードを取り出したとき、ベンがスティンガーのウィングをレールのアウトラインにフィットさせて流れるようにブレンドしていることに興味をそそられました。レールデザインの細部へのこだわりは抜群でした。

スティングの位置するレールの切れ目は非常に機能的で、ボリュームを前方に持ってくることが出来ます。スティングの後ろでは、ウィングの面積を減らし、テールまでのレールラインを直線的にしています。この形状により、スピードを出しながらも、積極的なコントロールとマニューバビリティを可能にしています。やや広めのノーズエリアは、浮力とパドルパワーを増加させることができます。テール部分は、ウィングがレールに食い込むように設定され、テール部分に向かってなじませることによって、レールのカーブが直線的になり、自在にピボットすることができるようになります。これがStingの主な機能である。

現代のモダンなパフォーマンス機能を取り入れながら、クラシックテイストを持つクラフトをコンセプトに考えています。

スタンダードカーボンテールパッチ
トライ FCS2フィンボックス

全体的にロッカーは弱く、ノーズはロー気味のナチュラルロッカーからなり、モダンなディープコンケーブが設定されていて、テールではよりフラット気味なロッカーになっています。
ノーズ付近のアウトラインは通常よりややワイドでレールはソフトに、テールから＋20″の位置にあるスティングの後ろはアウトラインが引き込まれ、レールラインがストレートになります。
レイルラインがまっすぐになることで、ドライブ感が増し、レールを波のフェイスに入れたときのスピードが増します。
このレールはテール部のデザインにより、スピードの維持に大きな役割を果たしています。
レールはロールしたミディアムソフトタックから始まり、ウィング後方のボクシーでハードな "オフ・ザ・ボトム "エッジとなっています。このボクシーなアップライト・レールが、水の吸い込みを防ぎ、テール部を解放することにより抵抗が減り、スピードが増します。